『Xing(バッティング)』のルール&評価レビュー 宝石の奪い合い!心理的な駆け引きが熱いバッティングゲーム


Xing(バッティング)」は人と被らないように宝石を指定し、人より多くの宝石を獲得していくゲームです。

他の人の金庫にある宝石を指定して宝石を奪うことも可能です。さらなる宝石を獲得しに行くか、奪われないよう守るか、人の心を読む駆け引きが重要なボードゲームです。

2012年に発売されたゲームのリメイクでデザインがリニューアルされ、2人用のルールも新たに追加されました。

商品名
Xing(バッティング)
プレイ人数
2〜6人
プレイ時間
15分
価格
1980円
対象年齢
6歳以上

ジャンル
バッティング
デザイナー
篠原 良英
イラスト
鈴木 ヒロキ
メーカー
リゴレ
発売時期
2020年2月

バッティングのお勧めな点

ポイント!キラキラした宝石が目を惹く、シンプルでお手軽なボードゲームです。

ルールが直感的に理解しやすく、ボードゲーム慣れしていない人でもすぐにゲーム内容を把握できます。

準備が簡単な割に深い駆け引きが味わえ、盛り上がるポイントも分かりやすいため、パーティーゲームとしてお勧めです。

バッティングの概要と目的

Xing(バッティング)」は皆同時にせーの!で場の宝石を指差し、誰とも被らなければ宝石を金庫に獲得できます。

金庫に入れた宝石は完全に獲得できておらず、次のラウンドで他の人の金庫を指差して宝石を奪えます。

宝石が金庫にあるとき、バリアを宣言すると宝石を脇へ移動し完全に獲得できます。ただし、次のラウンドは休みで宝石を獲得できません。

場の宝石や人の宝石を金庫に入れつつうまくバリアで獲得して、最終的に合計得点が一番高い人の勝利です。

駆け引きが盛り上がる!

ポイントは人の金庫の宝石を奪える所です。強欲に場の宝石を狙うか、安全にバリアで宝石を獲得するか、駆け引きが楽しいです。

宝石が奪われたときは「やられた!」と、金庫にある宝石の奪い合いが盛り上がります。1ゲームが短く、素早く終わる所も良いです。

ルールが簡単で見た目が豪華!

宝石を奪い合うルールが直感的に分かりやすく、子供でも理解しやすいです。手順もシンプルでルール説明が短くて済みます。

小箱タイプなのにキラキラした宝石が入っていて、宝石を取り出す袋まで付いています。お値段の割りにコンポーネントが豪華です。




バッティングの内容物

  • 説明書:1部
  • 宝石:60個
    • 青:18個
    • 黄:18個
    • 赤:18個
    • 白:6個
  • 宝石を入れる袋:1袋
  • 宝石台:5枚
  • 金庫:6枚


バッティングの準備

今回は4人プレイを例として説明します。2人の場合はルールが少し変更となるため、別項で説明します。

金庫の設置

各プレイヤーは自分の前に金庫を設置します。金庫も指差しの対象となるので皆の手が届く場所に設置します。

宝石台の設置

プレイエリアの中央に人数より1枚少ない枚数の宝石台を設置します。宝石台が人数より少ないので、被りやすくなっています。

宝石の準備

準備する宝石の数はプレイ人数によって異なります。各色の宝石を規定の個数準備して袋に入れます。

プレイ人数ごとの宝石の数は下表を参考にして下さい。使わない宝石は混ざらないように収納パックへ戻して下さい。

人数
宝石台
3人
2枚
9個
9個
9個
6個
4人
3枚
12個
12個
12個
6個
5人
4枚
15個
15個
15個
6個
6人
5枚
18個
18個
18個
6個

宝石の設置

袋からランダムに宝石を取り出し、各宝石台に2つずつ設置します。以上で全ての準備は完了です。



バッティングのルール

Xing(バッティング)」は下記の手順で進めます。袋の宝石がなくなるまで①〜③の手順を繰り返します。

①皆で一斉にアクションを実施

各自、アクションを決めたら顔の前に指を1本立てます。皆が指を立てたら「せーの!」で下記のアクションのうちいずれかを実施します。

アクション前に選択する宝石台の宣言を行うなど駆け引きを行うと場が盛り上がります。嘘を付いても構いません。

②場または金庫の宝石を移動

①で実施したアクションに従い宝石を移動します。指差しが被った場合や指差しやバリアの対象にならなかった宝石はそのままにします。

場の宝石台を指差した場合

誰とも指差しが被らなければ、宝石台の宝石を自分の金庫へ獲得します。誰かと被ったときは宝石をそのままにします。

他の人の金庫を指差した場合

誰とも被らず、指を差した金庫がバリアされていない場合は宝石を獲得できます。指を差した他の人の金庫の宝石を自分の金庫へ獲得します。

自分の金庫をバリアした場合

バリアした宝石は今後、指を差して奪うことができません。バリアした金庫の宝石を脇へ移動して、指差しの対象から外します。

バリアを宣言した次のラウンドは宝石を獲得できません。宝石台の裏側にある「✕」面を上にして、自分が休みであることを示します。

③次のラウンドの宝石を設置

袋からランダムに宝石を取り出し、宝石台の上に設置します。空の宝石台から先に宝石を2つ追加します。

空の宝石台に追加後、宝石が乗っている宝石台に宝石を1つ追加します。宝石は誰が置いても構いません。

全ての宝石台に宝石を置けない場合、最後の宝石は残りの宝石台の好きな場所に置けます。最後の宝石を取り出した人が決めて下さい。

最後にこのラウンドで休みだった人の宝石台を表側にします。次のラウンドの準備が完了すれば、再び①から実施します。

ゲームの終了条件

①〜③を繰り返して最後の宝石を宝石台に乗せたら、そのラウンド完了後にゲーム終了です。得点計算に移ります。




得点計算

得点表

青、黄、赤の宝石の得点

宝石の色
3色セット
得点
1点
2点
3点
+4点

白の宝石の得点

個数
1個
2個
3個
4個
5個
6個
得点
1点
4点
9点
16点
25点
36点

得点計算について

自分の金庫と脇へ移動した宝石が自分の得点になります。各自、各色の宝石を得点表に従って点数付けし、合計得点を計算します。

青、黄、赤の3色を揃えると宝石の得点とは別にボーナス+4点がつきます。ボーナスは大きいため、3色セットを多く狙いましょう。

白の宝石は2乗点となっており、数が多いほど獲得できる得点が高くなります。白を集めるなら最低3つは集めたい所です。

全員の合計得点を比較して最も得点が高い人の勝利です。 同点の場合は獲得した宝石の数が多い方の勝利です。

バッティングの2人用ルール

2人用の宝石の準備

2人でプレイする場合、4人用と全く同じ内容の準備をします。宝石台、金庫、宝石の数、全て同じです。

人数
宝石台
2人
3枚
12個
12個
12個
6個

2人用のルール

2人でプレイする場合、左手と右手を別プレイヤーとして各々金庫を担当します。ルールが異なる点は次の通りとなります。

2人用の特別ルール ・4人用と同じ宝石台や金庫、宝石を準備
・左手と右手で各々1つの宝石台を担当
・得点が少ない方の宝石台が自分の得点
・違う方の手の宝石台を指差すことは可能
・バリアは担当の宝石台にしかできない

バッティングが好きな人に
お勧めなボードゲーム

ハゲタカの餌食

「1〜15」のカードをバッティングしないように出して得点を獲得するゲームです。シンプルでルール説明が簡単な点がXingと似ています。

ミラリス

こちらも「1〜9」のカードをバッティングしないように出して得点を獲得するゲームです。キャラ能力がある分、リプレイ性が増しています。

▼ミラリスの記事はこちら


バッティングのレビュー

とにかく簡単で軽いプレイ感


ルールが簡単で説明がサクッと済むのがかなり助かります。綺麗な宝石も気分を盛り上げてくれて、すぐにゲームが始められます。

プレイの流れも宝石台や金庫を指差して宝石を移動するだけでスムーズです。戦略というより駆け引き重視なので子供とやっても楽しめます。

お手軽に駆け引きを楽しめる


宝石ごとに得点が違うので、最初から熱い駆け引きが始まります。毎回、得点が僅差になるので最後までドキドキが続きます。

途中で勝ち目がなくなることもありますが、1ゲームが短い時間で終わるので気になりません。熱くなってもう1回となります。

最後に


ボドゲは難しいイメージがありますが、このゲームは手軽にボドゲの楽しさを味わえます。重量級ゲームの後のリフレッシュにもお勧めです。

ゲーム性もお値段も軽量級なので、 初心者の方と一緒にボドゲを楽しみたい方や子供とできるゲームをお探しの方にお勧めです。

メリット
・ルールが直感的に理解できて説明が楽
・短時間で駆け引きが楽しめる
・キラキラした宝石が目を引く

デメリット
・運の要素が大きい
・プレイ感は毎回同じ