「ito(イト)レインボー」は数字を別の言葉で表現し、他の人の数字を推測しながら数字を順番に並べる協力ゲームです。
2019年に販売開始した人気作「ito(イト)」の新作で、コンポーネントの追加やルールの微調整が行われています。
表現系の協力ゲームで初心者の人も遊びやすく、前作の「ito(イト)」よりプレイしやすくなっているので、大変お勧めです。
商品名 |
ito(イト)レインボー |
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プレイ人数 | 2〜14人 |
プレイ時間 | 5〜15分 |
価格 | 2200円 |
対象年齢 | 8歳以上 |
ジャンル |
表現、協力 |
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デザイナー | 326(ナカムラミツル) |
イラスト | 326(ナカムラミツル) |
メーカー | アークライト |
発売時期 | 2022年12月15日 |
- itoレインボーのお勧めな点
- itoレインボーの概要と目的
- itoレインボーの内容物
- itoレインボーとitoの違い
- ①数字カードが並べやすく!
- ②お題カードが選びやすく!
- ③誰がどのカードを出したか分かりやすく!
- ④ルール改善でより遊びやすく!
- ⑤多人数用のゲーム内容を変更!
- 「クモノイト2.0」の準備
- 「クモノイト2.0」のルール
- レベルアップチャレンジ
- 「ニジノイト」の準備
- 「ニジノイト」のルール
- itoレインボーにお勧めなスリーブ
- itoレインボーのレビュー
itoレインボーのお勧めな点
表現系でコミュニケーションには持ってこいのボードゲームです。ゲームを通じて相手の価値観を知ることができます。
ルールが簡単で大人数で遊べるため、 ボードゲーム初心者の方やパーティーゲームをお探しの方にお勧めです。
itoレインボーの概要と目的
「itoレインボー」は数字を協力して順番に並べるゲームです。しかし、他の人に数字カードの数字を直接伝えるのはNGです。
1ゲームごとにお題を決め、数字をお題に沿った言葉で代わりに表現します。数字の大小に合わせて適切な表現を選ぶ必要があります。
例えば「日常に起こるいいこと」というお題で数字が大きいときは素直に「いいこと」、数字が小さいときは逆の「よくないこと」で表現します。
相談しながら数字を伏せた状態で並べ、全て並べ終えたら表にして確認します。全ての数字カードを小さい順に並べれば成功となります。
さらに遊びやすくなった!
クリスタルやお題フレームの追加など、細かい点まで遊びやすく調整されています。どれもかゆい所に手が届く良い調整です。
新たに追加された14人までプレイできるチーム対戦の「ニジノイト」も盛り上がります。多人数でも遊びやすくなりました。
表現が十人十色で楽しい!
数字を言葉で表現するので、「高いと思ったら低かった!」、「その数字でそれ!?」といった予想外の展開や表現があって楽しいです。
一緒に遊ぶ人の趣味嗜好が聞けたり、思わぬ価値観を持つことが知れたり、ゲームを通じてプレイヤーの人と成りを知ることができます。
itoレインボーの内容物
- 数字カード:100枚(44×63mm)
- お題カード:21枚(63×88mm)
- 誓いカード:1枚(63×88mm)
- クリスタル:28個(7色×4個)
- ゼロタイル:2枚
- お題フレーム:1枚
- 砂時計(1分):1個
- 説明書:1枚
- 収納パック:1枚
itoレインボーとitoの違い
itoレインボーは前作のitoから様々な点が遊びやすく調整されています。世の中での遊ばれ方を考慮して細かい点が見直されました。
「分かりにくいルールの見直し」、「遊びやすさの向上」といった内容の変更点が多いです。各々の違いは下記の一覧と説明を参考にして下さい。
①数字カードが並べやすく!
数字カードのサイズが小さく
数字カードのサイズが「63×88mm」から「44×63mm」に小さくなり、狭いスペースでもカードを場に並べやすくなりました。
ただ、326さんのイラストや数字は前作の方が大きくて見やすいです。お年寄りと遊ぶときは前作の数字カードの方がお勧めです。
イラストや色もサイズに合わせて調整
一部の数字カードのイラストが変更されています。また、数字のカラーリング順も変更されており、同じ数字でも数字の色が違います。
「1」と「51」はイラスト変更で「19」は配置が変わっています。
「6」や「9」にアンダーバーが付いて判別しやすくなっています。同じイラストでも見比べると微妙にキャラ位置が調整されています。
比較すると間違い探しのようで楽しいです
②お題カードが選びやすく!
お題カードのサイズと枚数が変更
お題カードのサイズが「44×63mm」から「63×88mm」に大きくなり、お題が1枚に付き3つ書かれていて選びやすくなりました。
前作は片面にお題が2つでしたが、今作は片面に3つのお題があり、裏表の両面仕様で1枚に6つのお題が書かれています。
お題カードの枚数も変わっており、前作は44枚(+予備6枚)の88個でしたが、今作のお題は20枚(+予備1枚)で120個と増えています。
お題カードの内容が一新
お題カードの内容も全て一新されています。前作は文章が短いお題が多かったですが、今作はお題が長めで例えやすいと感じました。
両方買って拡張みたいにお題を増やすこともできます。
前作は大人向けのお題はピンク色でしたが、今回は全て水色に統一されました。恋愛系のお題は少ないですが、いくつかあります。
お題フレームの追加
お題フレームが追加されてお題カードに装着できます。選ばれたお題がどれか分かりやすくなりました。
③誰がどのカードを出したか分かりやすく!
クリスタルの追加
並べ替えの際に、「誰がどのカード出した?」となることがありました。自分のカードにクリスタルを置くことで判別しやすくなります。
自分のカードが分かれば伏せた数字カードの再確認もしやすく、人のカードを間違って見てしまった!ということもなくなります。
これ、何気に便利です
④ルール改善でより遊びやすく!
ゼロタイル追加とクモノシート削除
数字カードを全て並べてから最後に公開するルールに変更されました。ゼロタイルによりどこから数字カードを置くか分かりやすくなります。
前作では「ザ・マインド」のように低いと思う人から公開でしたが、ルール変更によりカード置き場の「クモノシート」は削除されました。
最後に公開する方がドキドキして楽しいです。前作と比べると全て並べてから判定するので少しだけ難易度はアップしています。
ライフカードの削除
前作ではライフの概念があり、失敗してもライフがゼロになるまでに成功すればクリアでした。ライフがなくなるとゲームオーバーです。
ライフの処理は若干複雑でした。ライフカードなしで遊ぶことも多かったため、ライフカードが削除されて、手順が簡単になります。
レベルアップチャレンジのルール変更
前作では全員の数字カードが1枚ずつ増えていく鬼ルールでした。カードが1人3枚になると成功はかなりの難易度になります。
今作はチャレンジ内容が誰か1人の数字カードが1枚ずつ増えるルールです。1枚ずつ増加なので難易度はかなり下がりました。
誓いカードの追加
誓いカードが追加されており、遊ぶ上での心構えが記載されています。つい本気になって空気が悪くなるのを事前に緩和できます。
⑤多人数用のゲーム内容を変更!
「クモノイト2.0」の準備
今回は4人プレイを例として説明します。前作の「クモノイト」からバージョンアップしてルールが簡素化されています。
クリスタルの受け取り
各自、好きな色のクリスタルを3つ受け取ります。同じ色のクリスタルは4つあるので、4つ全て受け取っても構いません。
数字カードの配布
数字カードをよく混ぜて各自に1枚配布します。残りの数字カードは適当な場所に山札として置きます。
お題カードの準備
お題カードをよく混ぜて山札を作り、お題カードを1枚引いてお題を決定します。 皆で相談して表現しやすそうなお題を決めて下さい。
お題が見やすいように お題フレームをお題カードに装着します。お題カードを皆の確認しやすい場所に配置して下さい。
「クモノイト2.0」のルール
「ito(イト)レインボー」は以下のように進めます。誰かが進行役となって話を促すとスムーズに遊べます。
①数字カードをお題に沿って例える
各自、自分の数字カードを確認してお題に沿った表現の言葉で数字を例えます。発表は誰から行っても構いません。
「低い数字だから…」など直接的なヒントや数字を言うことは禁止です。たまに油断して口がすべってしまいます。
他の人の表現を聞いてから途中で数字カードの例えを変更することも可能です。何度でも変更できるので気楽に表現して下さい。
例えがイメージしにくい場合はお題カードに「1」と「100」の場合にどう表現すれば良いか記載されているので参考にして下さい。
②数字カードを小さい順に並べる
皆で話し合って、各自の数字カードを小さい順に並べます。裏面の矢印が繋がるように並べていきます。
数字カードを出すとき、数字カードの上に自分の色のクリスタルを置いて下さい。並べ替えるときに自分のカードがどれか判別できます。
数字カードの順番が確定したら全員で「完成」と宣言します。「完成」を宣言した後は数字カードの順番を変更できません。
③数字カードを表にして成功判定
ゼロタイルの横の小さい数字カードから順番に表にします。クリスタルはカードの上に避けておいて下さい。
全ての数字カードの数字が小さい順に並んでいれば「成功」となります。1つでも数字の順番が間違っていた場合は「失敗」となります。
「成功」でも「失敗」でもゲームを振り返ると相手の価値観が知れて楽しいです。何故その例えをしたかなど掘り下げてみましょう。
レベルアップチャレンジ
成功したら、さらに難易度が上がるレベルアップチャレンジに挑戦してみて下さい。誰か1人に数字カードを2枚配布します。
成功ごとに数字カードが2枚の人が増加していきます。上限枚数は各自2枚で、全員が2枚になればそれ以上は追加せずに続けます。
2枚目の数字カードにも自分のクリスタルを置いて下さい。何回連続で成功するか皆で協力して挑戦しましょう。
「ニジノイト」の準備
基本的な準備内容は「クモノイト2.0」とほぼ同じため、「クモノイト2.0」と異なる部分を説明します。
チーム分け
2つのチームを作るため、同じ人数になるようにチームを分けます。奇数の場合は誰か2人がペアになって人数調整して下さい。
クリスタルの配布
チーム内で違う色のクリスタルを2個ずつ配布します。相手チームとクリスタルの色が被るのは構いません。
ゼロタイルの設置
チームごとに1つゼロタイルを設置します。完成させる早さも重要なため、各チームの人が並べやすい場所へ設置して下さい。
砂時計の設置
砂時計を両チームの手が届きやすい所へ設置します。公平を期すため、数字カードはスタートしてから確認して下さい。
以上で「ニジノイト」の準備は完了です。
「ニジノイト」のルール
ルールも基本的な流れは「クモノイト2.0」とほぼ同じため、「クモノイト2.0」と異なる部分を説明します。
砂時計の使い方
数字カードを並べ終えて「完成」したチームは砂時計をひっくり返します。砂時計は約1分で砂が落ち切ります。
相手チームは砂時計の砂が落ちきる前に数字カードを並べて「完成」させます。砂が落ちきったら即座に適当に並べて「完成」させて下さい。
勝敗の判定方法
数字カードを表にする中で小さい順に並べるのを失敗した数字カード1枚毎に「アウト」1つとなります。
分かりやすいように「アウト」になった数字カードをズラします。次の数字の比較は「アウト」になっていない数字カードと比較します。
連続した数字を成功させた場合は「アウト」を1回分打ち消せます。連続した数字は難易度が高く失敗しやすいため、ボーナスがあります。
全ての数字カードを表にしたら、「アウト」の数から連続した数字のボーナス分を打ち消して「アウト」の合計数が少ないチームの勝利です。
延長戦について
引き分けの場合、誰かのカードを1枚増加させて延長戦を行います。延長戦はレベルアップチャレンジと同じルールです。
ただし、ボーナスを達成しやすいため、 2枚の人が連続した数字を引いた場合は引き直します。引いた2枚は表向きで脇に避けて下さい。
引き分けが続く場合はレベルアップチャレンジと同じルールで数字カードを増やしていき、勝敗が決まるまで繰り返しゲームを実施します。
itoレインボーにお勧めなスリーブ
itoレインボーのカード枚数
- 数字カード(44mm×63mm):100枚
- お題カード(63mm×88mm):21枚
- 誓いカード(63mm×88mm):1枚
itoレインボーのカードサイズ
「itoレインボー」のカードはサイズが2種類あります。数字カードは「44mm×63mm」でTCGハーフサイズです。お題カードと誓いカードは「63mm×88mm」のレギュラーサイズです。
「itoレインボー」は箱のスペースに余裕がないため、全てのカードをスリーブに入れると箱に入りません。ご購入の際はご注意下さい。