「Canvas(キャンバス)」は透明なカードを組み合わせ、美しい絵画を創るボードゲームです。クラウドファンディングで目標額を大幅に超えた額を集めて製品化されました。
絵が描かれた透明なカードを重ね合わせ、各得点条件を達成して高得点を狙います。完成した絵がまるで1枚の絵画のようになることが特徴です。
見た目とは裏腹にどうカードを重ね合わせて高得点を獲得するか悩ましい、やり応えもしっかりあるボードゲームです。
商品名 |
Canvas(キャンバス) |
---|---|
プレイ人数 | 1〜5人 |
プレイ時間 | 30分 |
価格 | 4400円 |
対象年齢 | 14歳以上 |
ジャンル |
セットコレクション |
---|---|
デザイナー | Jeffrey Chin,Andrew Nerger |
イラスト | Luan Huynh |
メーカー | Engames |
発売時期 | 2020年 |
- Canvasのお勧めな点
- Canvasの概要と目的
- Canvasの内容物
- Canvasのカードの種類
- Canvasの準備
- Canvasのルール
- ゲームの終了条件
- 得点計算
- Canvasの拡張
- Canvasが好きな人にお勧めな映えるボードゲーム
- Canvasにお勧めな収納ケース
- Canvasにお勧めなスリーブ
- Canvasのレビュー
Canvasのお勧めな点
カード3枚の組み合わせにカード取得の駆け引きがあり、意外と頭を使います。ゲームも楽しいですが、完成した絵を見るのも楽しみの1つです。
ルールが簡単で組み合わせを楽しむゲーム性なため、初心者やパズルが好きな方にお勧めなゲームです。
Canvasの概要と目的
「Canvas(キャンバス)」は背景カードに透明な芸術カードを3枚重ね合わせて、カード下のアイコンを得点条件と合うように揃えるゲームです。
カードの組み合わせ方は自由なため、かなり悩みます。複数の条件を一気に達成することも可能で、たった1枚でも高得点を狙えます。
場からカードを獲得していき、各々3組のカードを完成させます。最終的にカード3組の合計得点が一番高い人の勝利です。
細かい部分の拘りがすごい!
箱の外観やカードは油絵風になっており、箱には目に入る部分に文字がありません。裏側に穴が空いており、壁に掛けて絵画として飾れます。
これがボードゲームとは誰も思いませんよね
箱の中身は各カードやマットが綺麗に収納できるよう区分けされています。収納後の姿も美しくなるよう、よく作り込まれています。
ゲームも絵画も両方楽しい!
どのカードを狙うかは重要で、他の人の考えを読む必要があります。読み通りに進んで高得点を取れたときはかなり爽快感があります。
様々な絵ができるため、完成した絵を見比べるのも楽しいです。ゲームに負けても良い絵が完成したときは満足感があり、会話も弾みます。
Canvasの内容物
芸術カードは透明なため、裏向きにしても中身が分かってしまいます。カードを隠すためのデッキボックスが入っているのが特徴的です。
包装に貼ってあったキャンバスシールをデッキボックスへ付けています
また、トークン用の収納パックやスリーブまで入っています。最終的に背景カードに入れる芸術カード分のスリーブは入ってません。
Canvasのカードの種類
キャンバスにはカードが合計90枚入っており、カードの種類は大きく分けて3種類あります。それぞれのカードについて詳細を説明します。
芸術カード
キャンバスで1番触れる機会が多い透明なカードです。芸術カードはイラスト、タイトル、アイコンで構成されています。
アイコンは要素アイコンとボーナスアイコンの2つで要素アイコンは4種類あります。要素アイコンは1ヶ所に2つ描かれる場合もあります。
ボーナスアイコンは要素アイコンと同じく4種類あり、指定の要素アイコンを集めると得点できます。得点を伸ばせる貴重なアイコンです。
3つ重ね合わせて背景カードに入れることで1枚の絵画が完成します。上下を入れ替えることで最終的なアイコンの組み合わせが変化します。
イラストとタイトルは直接、得点とは関係ありません。ただし、同点のときに絵柄で勝敗が決まる場合もあります。
得点カード
キャンバスでカード獲得の指針となる得点条件を決めるカードです。タイトル、得点条件、得点で構成されています。
裏面には得点条件の例題が書かれています。得点条件が理解しづらい場合、例題を見ればルールの誤解を防げます。
説明書の最後のページにお勧めのシナリオがあるので、シナリオ通りに得点カードを並べるときにタイトルを参照します。
背景カード
背景カードの違いは直接ゲームに影響しません。完成後の芸術カードを入れるだけなので、お好みの背景カードを選んで下さい。
下の部分にカラータグがあり、どの場所にどの色が来るか分かりやすくなっています。各アイコンがどの場所に来るか視覚的に掴めます。
以上でカードの説明は終了です。
Canvasの準備
キャンバスマットの設置
キャンバスマットを机の真ん中などプレイエリアに設置します。キャンバスマットがある事で透明なカードが見やすくなります。
得点カードの設置
得点カードをランダムまたはシナリオを参考に4枚選んでキャンバスマットの上部の枠に設置します。残りの得点カードは箱に戻します。
今回は初心者にお勧めの「はじめてのキャンバス」を選択。
リボントークンの設置
リボントークンを色別にキャンバスマットの得点カードの近くに設置します。銀のボーナストークンは右端の表示アイコン近くに設置します。
ダイソーのCASE AND CASEに入れると準備が簡単です
芸術カードの設置
芸術カードをシャッフルし、デッキボックスに入れます。キャンバスマットの右下にデッキボックスを設置し、5枚引いて左から順に並べます。
背景カードの配布
背景カードを各自に3枚ずつ配布します。お好みの背景カードを各自が選んでも構いません。残りの背景カードは箱に戻します。
最初の手番プレイヤーを決める
1番最近絵を描いたプレイヤーがスタートプレイヤーになります。キャンバスらしい決め方ですね。手番は時計回りで行います。
以上で全ての準備は完了です。
Canvasのルール
キャンバスの手番は下記のAまたはBの2つのアクションのどちらかを必ず実施します。パスはできません。
A.芸術カードの獲得
手札が4枚以下のとき、このアクションを実施できます。手札の上限は5枚のため、手札が5枚あるときは必ずBのアクションを実施します。
左端の芸術カードは無料で獲得可能ですが、他の位置にあるカードを取る場合はパレットトークンが必要になります。
2番目以降のカードを取る場合は左側のカードの上にパレットトークンを置く必要があります。トークンがない場合は左端しか獲得できません。
獲得したカードの空いたスペースへ右側のカードを全て1つ左にずらします。カードの上に置かれたパレットトークンは一緒に移動します。
右端の空きスペースにはデッキボックスから新たなカードを補充します。左側のカードはパレットトークンが貯まり、価値が高くなります。
次の手番以降の人がパレットトークンが置かれた芸術カードを取った場合、置かれたパレットトークンも一緒に全て獲得することができます。
B.絵画を1枚完成させる
手札が3枚以上のとき、芸術カードを3枚選んで絵画を1枚完成させることができます。好きな順番で重ね合わせ、任意の背景カードに入れます。
このとき芸術カードの順番には注意して下さい。アイコンは見えている部分だけが有効になります。隠れた部分のアイコンは無効です。
手札に残った芸術カードはリセットされず、次の絵画に利用します。目先の絵画だけでなく、先の展開も考えてカードを取る必要があります。
完成した絵画を他の人に公開し、タイトルを読み上げます。読み上げは得点と関係ありませんが、実施した方が世界観を楽しめます。
絵画に描かれたアイコンと得点条件を確認し、得点条件1つ達成するごとに対応する色のリボントークンを受け取ります。
各要素アイコンは同じ得点条件1つに対して1つ使用します。得点条件の誤解が無いよう最初は得点カードの裏面を見ることをお勧めします。
1つの得点条件に対して絵画1枚でリボントークンを2つ獲得することもできます。ただし、得点条件のリボン数より多く獲得できません。
手番の終了
左隣のプレイヤーに手番が移ります。絵画を3枚完成させた人の手番は飛ばします。カード獲得もできなくなります。
ゲームの終了条件
各自AとBを繰り返して全員が絵画を3枚完成させればゲーム終了です。得点計算に移ります。
得点計算
リボントークンの数と各色の得点カードを確認し、得点を計算します。銀のボーナスリボンは1つに付き2点になります。
計算が終わったら各々の合計得点を比較し、一番得点の高い人の勝利です。
同点の場合はパレットトークンが多い人の勝利です。パレットトークンも同じ場合はそれぞれの絵画を審査して、評価の高い方の勝利です。
Canvasの拡張
「キャンバス:リフレクション」という拡張が出ています。特徴はキャンバスマットがしっかりしたゲームボードになり、新しい芸術カードが追加されます。
新しいキャンバスマットは芸術カードの獲得場所が2列になります。獲得できる芸術カードの選択肢が増え、さらに駆け引きが熱くなります。
追加の芸術カードはリフレクションという名の通り、裏表の両面が使用可能です。組み合わせの幅が広がり、面白味が増しています。
悩ましさは増えますが、その分やり応えのあるゲームになります。
Canvasにお勧めな収納ケース
ダイソーの「CASE AND CASE」という商品がキャンバスの収納にお勧めです。100円ショップなので値段も安くてコスパ抜群です。
箱にピッタリ収まるので見栄えが良いです。また、中の4つの小分けケースが各色のリボントークンを入れるのにちょうど良いサイズです。
小分けケースを外のケースから取り出すとそのままトークントレイとして使用可能で、準備と片付けがスムーズになります。
ただし、キャンバスの箱のサイズだと1セットしか入らないので、ボーナストークンとパレットトークンは別の入れ物にする必要があります。
とにかく使い勝手が良くてキャンバスとの相性抜群なので、かなりお勧めです。
▼ダイソーネットストア(1個単位)
CASE AND CASE(4分割、18.1×9×2.8cm)
CASE AND CASE(2分割、18.1×9×2.8cm)
Canvasにお勧めなスリーブ
キャンバスはスリーブが付属しているため、別途購入は不要と思われます。数も余分に入っています。
スリーブをなくした方や中古品でスリーブがついてなかったという方のため、紹介しておきます。
カードサイズと注意点
キャンバスのカードは「68mm×120mm」のタロットサイズです。カードの中では大きいサイズになります。
芸術カードのスリーブは入ってませんが、最終的に背景カードに入れることを考えると、芸術カードにスリーブは邪魔になる可能性があります。
キャンバスはスリーブが付属しているため、スリーブを付けても箱に収納可能です。スリーブを付けても箱に入るのはありがたいです。
Canvasのレビュー
箱もカードも全てが美しい
カードの絵柄が油絵で独特の世界観を感じます。基本はアイコンのパズルですが、アートも楽しめる点が素晴らしいです。見栄えが他のゲームより頭一つ抜き出ています。
絵画が出来上がっていくのが視覚的に楽しいので、ボードゲーム初心者や女性とやるときにお勧めしやすく受けも良いです。