『CALICO(キャリコ)』のルール&評価レビュー ネコが可愛い!色鮮やかなパッチワークを組み合わせて猫を呼ぶタイル配置ゲーム


キャリコ」は様々な色や模様のパッチワークを縫い合わせ、ネコが喜ぶクッションを作るボードゲームです。可愛いネコ達に心が癒やされます。

キルト縫製をモチーフにしたパッチワーク(タイル)を配置し、各得点条件を達成して高得点を狙います。クッション(盤面)をネコやボタンで埋めるため、盤面がすごく華やかになります。

可愛い見た目ですが、どうタイルを組み合わせ条件を満たすか頭を使います。タイル配置が楽しくも悩ましい対戦型パズルゲームになります。

商品名
CALICO(キャリコ)
プレイ人数
1〜4人
プレイ時間
30分〜45分
価格
5280円
対象年齢
10歳以上

ジャンル
タイル配置
デザイナー
Kevin Russ
イラスト
Beth Sobel
メーカー
アークライト
発売時期
2020年

キャリコのお勧めな点

ポイント! キャリコはネコと色鮮やかなキルトタイルが特徴の見た目が華やかでインスタ映えするゲームです。

どのタイルを獲得してどこへ配置するかが楽しく、最終的に盤面が綺麗なタイルやネコで埋まるので、満足感たっぷりです。

箱の外観の猫が興味を引くため、女性と遊ぶ方ややり応えのあるゲームがしたい方にお勧めです。

キャリコの概要と目的

キャリコ」は盤面に様々なパッチワーク(タイル)を配置し、色や模様を目標タイルと合うように配置するゲームです。

パッチワークの色や模様をうまく組み合わせて配置していきます。目標タイルの条件を達成すれば得点を獲得できます。

得点は目標タイル以外に同じ色揃えるボタンや同じ模様を揃えるネコトークンを集めるため、配置がかなり悩ましいです。

条件を達成すると可愛いボタンやネコトークンで盤面が埋まって華やかになります。最終的に盤面の合計得点が一番高い人の勝利です。

見た目の可愛さ抜群!

ネコ得点タイルが拘っていて説明書にネコ紹介ページまであります。ネコ得点タイルとトークンは10種類あり、リプレイ性も抜群です。

付属の布袋やカラフルなタイルなどコンポーネント1つ1つがとにかく可愛いです。見た目の映え度はボドゲの中でも屈指の実力です。

タイル配置が難しいけど楽しい!

タイルの手持ちは2つでパズルが難しいですが、うまく行かない所が逆に楽しいです。妥協したタイルの確保などパズル力がいります。

複数の条件を達成することはかなり難しいですが、限られた選択肢の中で上手く条件を満たせれば達成感があります。



キャリコの内容物

タイルが収納できる収納パックが付いています。ただし、ネコトークンは形が似ているので、別で収納した方が準備がスムーズです。

内容物詳細には載せていませんが、パッケージの絵柄タイルと無地のタイルが余分に入ってました。予備タイルがあるのは嬉しいですね。

キャリコの内容物詳細

  • 説明書:1部
  • クッションボード:4枚
  • パッチワーク:108枚
    (6パターン×6色×3セット)
  • 目標タイル:24枚(6枚×4セット)
  • ネコ得点タイル:5枚(両面仕様)
  • パターンタイル:6枚
  • ネコトークン:80個
  • ボタン得点タイル:1枚
  • ボタン:52個(8個×6色+虹色4個)
  • 布袋:1枚
  • キルト名人勲章:1枚
  • 得点記録メモ帳:1冊



キャリコのタイルの種類

パッチワーク

クッションボードに並べていくタイルです。パッチワークの色と模様は各々6種類あり、その組み合わせで36種類のタイルがあります。

1回のゲームで全てのパッチワークは登場しないため、並べ方はよく考えましょう。同じ模様と色のパッチワークは3つあります。

目標タイル

クッションボードへ配置するタイルで、目標タイルは配置の指針となるタイルです。裏面に各担当の色のネコマークが描かれています。

「A,B,C,D」や「≠」の中央の記号は色と模様の達成条件を表します。タイルの色または模様で条件を達成すると得点を獲得できます。

下部のアイコンは色と模様で達成可能ということを示しています。6種類全ての目標タイルは色と模様の両方で達成可能です。

左の数字は色または模様のどちらか1つを達成したときの得点です。それぞれの目標タイルは最低でも左の得点は獲得したいです。

右の数字は色と模様の両方で達成したときの得点です。やってみると分かりますが、両方の達成は意外と難しいです。

条件達成の難易度によって得点が違います。難しい目標タイルばかりを選ぶと条件達成が困難なので、バランス良く選びましょう。

ネコ得点タイルとパターンタイル

ネコ得点タイルはネコが好きな形状を示すタイルです。左上に得点、中央にネコの好きな形状、右にネコの名前が描かれています。

右下に小さくドットが描かれており、達成難易度に応じて1〜3個のドットがあります。ゲームの準備をするときに参照します。

パターンタイルはネコの好きな模様を示します。パッチワークの模様と同じく6種類のパターンタイルがあります。

パターンタイルはネコ得点タイルの下へ配置します。ネコ得点タイルの下へちょうどはまる形になっています。

パッチワークの模様を指定の形状に並べるとネコトークンを獲得できます。獲得したネコトークンはクッションの上に配置します。

「3+」や「4+」などの「+」は模様が連続していれば形状は自由です。また、クッション外枠の模様も形状や数に含めます。

形状の指定がある場合は同じ模様を形状通りに並べる必要があります。ただし、形状は回転させた形でも達成と見なします。

模様は連続している限り、1つの塊と見なします。1つの塊に2匹のネコは置けないため、切り離した状態である必要があります。

ただし、それぞれすでに条件を達成してネコが置かれた模様を後から繋げた場合はネコトークンをそのままとします。

ボタン得点タイル

ボタン得点タイルはボタンの得点と必要なタイル数を示しています。ボタンは1つに付き3点になります。

ボタンは同じ色のパッチワークを3つ以上並べると配置できます。4つ並べても獲得できるのは1つのみとなります。

ボタンは色ごとに違った形状をしています。さらに6色のボタンを全て配置すると虹ボタンを獲得できます。虹ボタンは3点となります。

ネコトークンと同じく、連続した同じ色のパッチワークの上には1つしかボタンを配置できません。

以上でタイルの説明は終了です。



キャリコの準備

ネコ得点タイルの設置

初心者向けゲーム用

ネコ得点タイルの「ミリー」、「チビ」、「ココナッツ」を配置します。他のネコ得点タイルは使用しないので、箱に戻して下さい。

初心者向けはネコ得点タイルの条件が簡単で、達成しやすくなっています。タイル配置の難易度が下がってプレイしやすいです。

標準ゲーム用

ネコ得点タイルの右下にはドットの印が付いてます。ドットの数ごとにネコ得点タイルをグループ分けします。

ドットの各グループからランダムに1枚選択します。両面仕様なので好きな面を上にして、皆が確認しやすい場所へ設置します。

プレイヤー全員の同意があればグループ分けせずにランダムに選んで構いません。ただし、バランスは悪くなる場合があります。

ネコトークンの設置

ネコ得点タイルと同じネコトークンを設置します。形が似たネコトークンがあるため、間違わないようご注意下さい。

ネコトークンは事前に分けて収納しておくと設置が楽です

パターンタイルの設置

各ネコ得点タイルの下へパターンタイルをランダムに2枚ずつ設置します。毎回パターンが変わるため、盤面の配置も変わります。

クッションボードの設置

好きな色のクッションボードと目標タイルを受け取ります。目標タイル裏面とボード上のネコのマークが同じ色の物を受け取ります。

目標タイルをよく混ぜランダムに4枚選びます。残った2枚は今回のゲームに使用しないので、箱へ戻して下さい。

さらに4枚の中から3枚を選びクッションへ配置します。ネコのマークがある位置へ自由に配置できます。

4枚のタイルはランダムではなく見ながら配置可能です。

パッチワークの準備

パッチワークを全て布袋に入れよく混ぜます。袋に入れず伏せた状態にして選んだり、いくつか山札にしても構いません。

各自、パッチワークをランダムに2枚ずつ引いて初期手札とします。引いたパッチワークは他の人に見えないようにします。

手札のパッチワークは非公開情報です。

さらに3枚のパッチワークを引いて場に並べます。皆が取りやすい位置に置いて下さい。補充用の布袋も近くに置きます。

ボタン得点タイルとボタンの設置

各自の取りやすい場所へボタン得点タイルと各色のボタンを設置します。ネコトークンの近くなどに設置すると取りやすいです。

ダイソーのピルケースがお勧めです。

最初の手番プレイヤーを決める

一番最近ネコを撫でた人から最初の手番を行います。ジャンケン等の適当な手段で最初の手番を決めても構いません。

以上で全ての準備は完了です。



キャリコのルール

キャリコ」の手番は下記の流れで進めます。パッチワークの受け取りより、クッションへの配置が先な点にご注意下さい。

①手札から1枚選んでクッションへ配置

手札のパッチワーク2枚のうち手札から1枚を選んでクッションへ配置します。自分のクッションの空きマスへ配置します。

このとき、ネコ得点タイルやボタン得点タイルの条件を満たしていた場合、ネコトークンやボタンを受け取ります。

②場のパッチワークから1枚を受け取る

3枚ある場のパッチワークから1枚を受け取ります。受け取ったパッチワークは手札に加えます。

パッチワークの山や布袋からパッチワークを1枚引いて補充します。補充したパッチワークをすぐに取れないのがもどかしいです。

以上で手番は終了です。自分から左隣のプレイヤーに手番が移ります。再度①から手番を行って下さい。

キャリコのゲーム終了条件

①と②を順番に繰り返し、全員のクッションが全て埋まったらゲーム終了です。得点計算に移ります。

キャリコの得点計算

目標タイルやネコトークン、ボタンの得点を合計し、得点記録メモ帳に記載します。最終的に合計得点が一番高い人の勝利です。

同点の場合はネコトークンが一番多い人の勝利です。ネコトークンも同じ場合はボタンが一番多い人の勝利です。

滅多にないですが、ネコトークンもボタンも同数なら引き分けです。2人で勝利を分かち合って下さい。

ゲームの勝者はキルト名人勲章を受け取ります。胸に付けたりして写真を撮り、キャリコの箱とともにSNSへアップしましょう。



キャリコの選択ルール

ファミリーゲーム

クッションの目標タイルを裏返して障害物として扱います。障害物のマスにはパッチワークを配置できません。

目標タイルがなくなることでネコトークンとボタンを集めることに集中できます。気軽にプレイしたい方向けのルールです。

ランダム性低減ルール(2人用)

パッチワークを1セット(36枚)除外します。これにより2人プレイのときのランダム性を低減することができます。

1人用ゲームの特別ルール

手札の補充の際、場のパッチワークのうち布袋(またはパッチワークの山)から最も遠いパッチワーク1枚を捨てます。

場に残ったパッチワークを布袋から一番遠い所へスライドさせ、布袋からパッチワーク2枚引いて補充します。

1人ゲームで変わる点はこのルールのみです。前項の「ランダム性低減ルール」を採用しても構いません。

キャリコの実績

「通常モード」、「シナリオモード」、「ルール制限モード」を選び実績を記録できます。獲得した実績ポイントを達成記録表に記録します。

記録を付けるとリプレイ意欲が上がります。

通常モード

2人以上の通常プレイの際、特定の条件をクリアすると実績を記録可能です。ただし、ゲームの勝者のみが実績を記録できます。

シナリオモード

キャリコには達成条件が違うシナリオが1〜10まであります。各シナリオを達成すると実績を記録できます。

ルール制限モード

2人以上の通常プレイの際、5つの制限ルールから1つを選んで遊べます。こちらもゲームの勝者のみが実績を記録できます。



キャリコが好きな人にお勧めな
映えるボードゲーム

Canvas(キャンバス)

こちらは油絵がテーマで透明なカードの組み合わせで得点が決まります。複数の得点条件を狙う点がキャリコと似ています。

Canvas(キャンバス)の記事はコチラ

Mille Fiori(ミルフィオリ)

ガラスタイルを配置して、エリアごとの得点を獲得するゲームです。最終的な盤面がカラフルで見た目が綺麗です。

▼ Mille Fiori(ミルフィオリ)の記事はコチラ

キャリコにお勧めな収納ケース

キャリコ」は内容物が多く、収納に苦労しました。箱のスペースに余裕がないので、効率良くスペースを使えるケースを選ぶ必要があります。

キャリコのパズルは収納から始まります

ダイソー セレクションケース No.4

ネコトークンの収納にお勧めなのがダイソーの「セレクションケース No.4」です。

お勧めな点はネコトークンとパターンタイルが収納できる所です。ネコトークンは混ざると探すのが大変なので収納ケースがお勧めです。

ネコトークンや予備タイルにサイズがピッタリで箱のスペースを圧迫しない点が良いです。

ダイソーネットストア(1個単位)
セクションケースNo.4 14.4×12.2×3cm

ダイソー フラワーおくすりケース

ボタンの収納にお勧めなのがダイソーの「フラワーおくすりケース」です。試行錯誤の末にコチラに落ち着きました。

お勧めな点は虹ボタンも含めてボタンの種類の数とサイズにピッタリな所です。カラフルでキャリコの雰囲気とも合っています。

キャリコにはボードがきっちり収まるよう箱の両側が詰めてあります。狭いスペースですが、箱へ収納するときも幅がちょうど良いです。

ダイソーネットストア(1個単位)
https://jp.daisonet.com/collections/sanitation0235/products/4562294681267



キャリコのレビュー

圧倒的な見た目の可愛さ!


ネコ、ボタン、パッチワークとコンポーネントの1つ1つが可愛さ抜群です。タイルを入れる袋も可愛くどれも目を惹きます。

シナリオや制限ルールなどやり込み要素も嬉しいです。長く楽しめるように工夫されている点が素晴らしいですね。

パズルがかなり悩ましく楽しい


見た目とは裏腹にパズルはかなり悩ましいです。目標タイルだけでなくボタンやネコの条件もあり、やり応えはかなりあります。

要素が多くボードゲームに慣れた人でも楽しめる内容となっています。上級者でも全ての目標タイルの達成は難しいと思います。

最後に


ネコがテーマで見た目も可愛く万人受けするボードゲームです。 タイルを選ぶだけなのでプレイ感は意外と軽く、程よい時間で終わります。

パッケージを見るだけでも癒やされるので、見た目が可愛いゲームをお探しの方にかなりお勧めです。

メリット
・見た目がカラフルで可愛い
・タイル配置が悩ましいが楽しい
・中量級の中ではルールが簡単

デメリット
・タイルの引き運に左右される
コンポーネントが多く収納が大変