『私の世界の見方』の評価&レビュー 大喜利で爆笑必死!皆が笑顔になるボードゲーム


私の世界の見方」はお題カードの空欄に合う単語を各自の手札から出し、親のお気に入りに選ばれると得点できるコミュニケーションが主体のボードゲームです。

2004年にドイツで発売され、ドイツ年間ゲーム大賞の審査員推薦作に選ばれた作品です。予想を裏切る回答の連続で自然と笑いが生まれ、皆で盛り上がれるボードゲームです。

商品名
私の世界の見方
プレイ人数
2〜9人
プレイ時間
30分
価格
3850円
対象年齢
10歳以上

ジャンル
表現
デザイナー
Urs Hostettler
アートワーク
森木ノ子
メーカー
発売時期
2015年

私の世界の見方のお勧めな点

ポイント!空欄に言葉を当てはめるワード系のゲームの1つで、自然とニヤリとしてしまう回答が並びます。

手札から単語カードを選ぶだけなので、大喜利が苦手な人も参加しやすいです。

ルールが簡単で誰でもできるため、皆でワイワイ盛り上がりたい方にお勧めなボードゲームです。

私の世界の見方の概要と目的

私の世界の見方」はお題の空欄に合う単語を各自の手札から選んで回答するゲームです。

親プレイヤーのお気に入りに選ばれると得点(お題カード)を獲得できるため、親プレイヤーの好みに合った単語カードを選ぶことが大切です。

プレイ人数により枚数は異なりますが、最終的にお題カードを所定枚数集めた人の勝利です。

回答の発表が盛り上がる!

基準は親プレイヤーの好みのため、必ずしもボケる必要はありません。回答を手札のカードから選ぶため、初心者でも気軽にプレイできます。

それでも自然と大喜利のような回答が並び、発表時に笑いが生まれます。人数が多ければ多いほど盛り上がるパーティー向きのゲームです。

回答にその人の好みや性格が出るため、ボードゲームを通してコミュニケーションをしたい人にお勧めです。

私の世界の見方の準備

私の世界の見方」の準備はボードゲームの中でもかなり簡単です。準備に時間がかからない所もこのゲームの良い点です。

お題カードの準備

お題(私の世界)カードをよく混ぜて、場に山札にします。裏表にお題が書かれているため、180種類のお題があります。

単語カードの準備

単語(それ)カードをよく混ぜて、各プレイヤーに12枚配布します。枚数が多く感じますが、お題に当てはめようとするともっと枚数が欲しくなります。

私の世界の見方」は3人プレイのみ単語カードの配布枚数が異なっていて、3人プレイなら各自15枚になります。

親プレイヤーを決める

親をプレイヤーの中から決めます。最初は所有者や経験者などゲームに慣れた人を親に選ぶと良いと思います。

以上で全ての準備が完了です。



私の世界の見方のルール

私の世界の見方」は親プレイヤーが中心となり、ラウンドが進行します。ラウンドの手順は以下のように進めます。

私の世界の見方」は2人と3人プレイはルールが異なっているため、4人以上のルールを先に説明します。2人と3人プレイで異なる点は後ほど説明します。

①お題カードを選び読み上げる

親がお題カードを1枚選び、読み上げます。空欄(雲マーク)は「あれ」、「ほにゃらら」など、別の言葉を補うと読みやすいです。

ゲームに慣れてきたら「面白い回答が欲しい」、「真面目に答えて」など、親が選ぶ基準を言うと回答を選びやすくなります。

②単語カードを手札から選択

親以外のプレイヤーは手札の単語カードから空欄に合うと思うカードを選び、場に裏向きで出します。

お題カードの空欄(雲マーク)が2箇所の場合、単語カードを2枚出します。ただし、獲得できる得点は増えません。

自分が出したカードのヒントになる発言は禁止です。ヒントを発言した人の単語カードはこのラウンド取り除きます。

③回答の単語カードを混ぜる

皆の回答が揃ったら追加で山札から単語カードを1枚加えて、誰が出したか分からないよう混ぜます。

ルールでは親が行うことになっていますが、親に目を閉じてもらい、他の人が混ぜた方がスムーズです。

④単語カードを表にして発表

親が回答を表にして、お題カードの空欄に当てはめて発表します。カードに書かれた「私」は親を指します。

発表は淡々と行うよりも親が回答に対するコメントを言うなど、皆で話し合いながら発表すると盛り上がります。

⑤親がお気に入りの回答を選択

表向きになった単語カードから親は自分のお気に入りの回答を選びます。他の人は親の選択を暖かく見守りましょう。

次に選ばれた単語カードを処理しますが、単語カードの出元によって処理が異なります。

プレイヤーが出したカードの場合

単語カードを出した人はお題カードを1枚受け取り得点とします。お題カードを所定枚数集めた人が勝利します。

親プレイヤーと得点獲得者以外は出した単語カードの枚数分、山札から補充します。お題カードの空欄が2箇所の場合、得点獲得者も1枚だけ山札から補充します。

得点を獲得するほど手札の枚数が減るため、選択肢が少なくなって得点しづらくなります。

山札から追加したカードの場合

親プレイヤーは手持ちのお題カードを1枚捨てて、失点になります。手持ちのお題カードがない場合はマイナスにはなりません。

この失点ルールにより他の人を得点を阻止するため、わざと山札から追加したカードを選ベなくなっています。

親はお題カードを1枚失うため、単語カードを1枚補充します。他のプレイヤーも出した分の単語カードを補充します。

次ラウンドの準備

カード補充を忘れがちなので、全員がカードを補充したことを確認して下さい。その後、使用した単語カードをゲームから除外します。

単語カードの処理前に各々が何を考えてその単語カードを出したか、選択基準を聞くと皆の思いが分かってゲームが盛り上がります。

単語カードを除外したら次の親に回し、①〜⑤を繰り返します。選ばれた単語カードの出元よって親をする人が異なります。

プレイヤーが出したカードの場合

得点獲得者が次のラウンドの親となります。

山札から追加したカードの場合

今回の親が続けて次のラウンドの親をします。獲得できなかったお題カードは除外します。

ゲームの終了条件

お題カードを所定枚数集めたプレイヤーの勝利となります。枚数は下の表を参考にして下さい。

プレイ人数
勝利条件
4人
7枚
5人
6枚
6人
5枚
7人〜9人
4枚



2〜3人で遊ぶ場合のルール

2人で遊ぶ場合

親が回答を好みで選ぶのではなく、相手の出した単語カードを当てるゲームとなります。ルールが異なる点は次の通りとなります。

2人用の特別ルール ・親は交互に行う
・シャッフルする前に山札から加える単語カードは3枚(3組)
・親は相手の出したカードを予想し当てる
・単語カードは常に12枚まで補充
・お題カードの得点は2人で共通
・失敗したら得点とは分けてお題カードを置き、失敗ポイントとする
・失敗ポイントより得点が7点(お題カード7枚)以上で勝利

3人で遊ぶ場合

親が好みで回答を選ぶのは変わりませんが、人数が少ないため、ルールに微調整が入ります。 ルールが異なる点は次の通りとなります。

3人用の特別ルール ・初期手札は15枚
・シャッフルする前に山札から加える単語カードは3枚(3組)
・親の選んだ単語カードが山札から出したカードの場合、1回目は失点なし
・親が続けて2回、山札の単語カードを選んだ場合は失点
・お題カードを先に5枚集めた人の勝利

もっと私の世界の見方

お題カードと単語カードが追加される「もっと私の世界の見方」という拡張です。新たなギミックなどは無く純粋にカード追加のみになります。

お題カード29枚、単語カード90枚が入っています。拡張単体でも遊べますがカードが少なく、何度も遊ぶには不向きです。素直に「私の世界の見方」と組み合わせて遊びましょう。

箱のサイズも基本版より小さい⋯⋯

拡張のカードには右下に「E1」の文字が書いてあり、拡張分を分ける事も可能です。

私の世界の見方にお勧めなスリーブ

私の世界の見方のカード枚数

  • お題カード(58mm×89mm):90枚
  • 回答カード(44mm×63mm):392枚

私の世界の見方のカードサイズ

私の世界の見方」のカードはサイズが2種類あります。お題カードは「58mm×89mm」アメリカンサイズです。回答カードは「44mm×63mm」TCGハーフサイズです。

私の世界の見方」は箱に余裕がないため、全てのカードをスリーブに入れると箱に入りません。ご購入の際はご注意下さい。

お勧めのスリーブ

58mm×89mm:90枚

ハードタイプかソフトタイプかはお好みで選んで下さい。お勧めはホビーベースのスリーブ「60mm×92mm」です。

▼ホビーベース カードアクセサリコレクション アメリカンサイズ・ハード 50枚入

ソフトタイプに入れたい方はホビーベースのスリーブ「59mm×91mm」がお勧めです。

▼ホビーベース アナログゲームセレクション アメリカンサイズ・ソフト 100枚入

44mm×63mm:392枚

他のゲームに流用したりする方はスリーブに入れた方が良いと思います。ハードタイプに入れたい方はホビーベースのスリーブ「46mm×66mm」がお勧めです。

▼ホビーベース アナログゲームセレクション TCGハーフサイズ・ハード 100枚入

ソフトタイプに入れたい方はホビーベースのスリーブ「46mm×65mm」がお勧めです。

▼ホビーベース アナログゲームセレクション TCGハーフサイズ・ソフト 100枚入



私の世界の見方のレビュー

準備もルールも簡単!


空欄を埋めるだけなのでボドゲ初心者への説明が簡単です。準備もすぐにできるため、待たせる時間が少なくて済みます。時間がかかって空気がダレてしまった……ということがありません。

お題カードの枚数が多く、毎回新鮮な気持ちでプレイできます。 単語カードも多いので、「たった今考えたプロポーズの言葉を君に捧ぐよ。 」や「ミリオンヒットメーカー」に流用しても良いと思います。

大人数でやるのに最適


回答を選ぶうちに自然と大喜利になっていきますが、親の好みを狙うので苦手な人はボケなくても構いません。

2〜9人に対応可能で1ラウンドが短く、勝利条件の変更で遊ぶ時間も簡単に調節できます。ルールや内容が大人数で遊ぶために最適です。

最後に


かなりシンプルなボードゲームですが、よくできていてゲームを通してその人の性格や考え方が分かります。

大人数でお互いのことを考えてプレイするので、パーティーやコミュニケーションに持ってこいのゲームです。まさしく「私の世界の見方」が分かる内容になっています。

メリット
・大人数でも楽しく遊べる
・笑いで自然と会話が盛り上がる
・お互いの価値観が分かる

デメリット
・人数が少ないと盛り上がりにくい
大喜利が苦手な人には不向き