『Eresia(エレジア)』の拡張・追加ルールについて


Eresia(エレジア)」をやっていてバランス的にどうかと思う部分があったため、拡張・追加ルールを考えてみました。
風栄社(Domina games)」は再販時にリバイズドエディションとなりバランス調整されることが多いですが、新発売のエレジアは当分先になると思います。
ルールに理不尽さを感じてる人やエレジア面白くないなぁと思っている人は導入してみて下さい。

拡張・追加ルールについて

今回はエレジアの戦略性が増す3つのルールを考えてみました。①は是非採用して欲しいルールです。②、③はお好みで採用して下さい。

①第1ターンの密告禁止
②密告失敗(forbiddenカードがない)時の失点
③エリア対応カード以外を使用したときのドロー無し

①第1ターンの密告禁止

ゲーム開始後に即、密告という運任せの要素を排除して、戦略的にプレイしようというルールです。

最初、全プレイヤーは図書館から始まりますが、下の2枚のカードどちらかが手札にあれば第1ターンで密告が可能です。




カードをプレイして学校へ移動 → 再度行動フェイズを行えるので、エリア効果で密告という流れです。この行動を第1ターンでやられると防ぎようがなく理不尽なので、禁止にした方がいいかと。

密告された人は運悪く鍵があれば1点取られますし、forbiddenカードがあれば使う間もなく捨てることになります。密告されてカードを捨てた人は次のターン、泣きながら図書館で手札を4枚にするしかありません。

まだ何もしてないのに……(。ŏ﹏ŏ)

禁止にすることで考える要素が増えます。密告したいけど、街に移動してしまうと密告できない……学校に行ったら密告警戒されるし、この場に留まっても使えるカードが……というジレンマが生まれます。また、1ターンの間に密告に備えることができるため、次のターンで密告されても納得できます。

②密告失敗(forbiddenカードがない)時の失点

密告してforbiddenカードがない場合、密告者は-1点、密告された人は+1点して、密告に少しリスクを持たせようというルールです。

このゲームでは密告にほとんどリスクがありません。失敗しても得点は減らず、forbiddenカード1枚でも捨てさせれば相手は不利になります。
一応、鍵がなければ得点できないため、ターンを無駄に過ごすことで少し不利になるのですが……リターンの方が大きいです。慣れた人とやると密告ばかりになるので、少しリスクを持たせた方がいいかと。

最初は鍵がなければにしようと思いましたが、リスクが上がり過ぎて、醍醐味である密告がやりづらくなります。forbiddenカードなら手札にない状況は少ないので、このルールを追加してもゲーム性に大きな影響はありません。

また、このルールを採用すると密告をわざとさせるということにメリットが生まれます。手札にforbiddenカードがなくても廃墟をうろうろして密告させて得点という新たな戦略が生まれます。

③エリア対応カード以外を使用したときのドロー無し

強いカードを使ったときはドローできなくして、バランスを取ろうというルールです。

エレジアは密告されない限り、手札は4枚以上を常にキープします。下記のカードはすごく強いのにこれらを使っても1枚ドローできます。





カードも補充できるなんてずるい……ヽ(`Д´)ノ

運営としては成績が上がるカードではないので許容範囲という事だと思いますが、ちょっと強すぎるかと。上記のうち2枚は2回行動ですし、もう一枚はこのゲーム屈指の応用力を持ったカードです。

このルールを追加するとカードの使い方に工夫が必要になるので戦略性が増します。手札が減るのでエリア効果で手札を補充したり、あえて使わずに交換したりと立ち回りに変化が生まれます。

拡張・追加ルールのまとめ

①第1ターンの密告禁止

メリット
・完全な運任せの要素が排除できる
・第1ターンの駆け引きが増える
・密告に備えれるので理不尽さが減る

デメリット
・初手密告の爽快感がなくなる

②密告失敗(forbiddenカードがない)時の失点

メリット
・密告にリスクがあるため、密告祭りで場が荒れることを防げる
・わざと密告させることで成績を稼げ、戦略の幅が増える

デメリット
・密告がしづらくなる

③エリア対応カード以外を使用したときのドロー無し

メリット
・カードの効果は強めだが、手札が減るので納得感できる
・カード枚数が減るため、使うタイミングが重要になりゲームに奥行きが出る

デメリット
・カード枚数が減るため、使用に躊躇する
・コンボがやりにくくなり、派手な動きが減る

最後に

これらのルールを適用すると密告祭りという大味なゲームから、駆け引きが多い戦略的なゲームに変わります。
戦略的なゲームが好きな方は是非、採用して見て下さい。