「タイムボム(TIME Bomb)」は時間を巻き戻すタイムボムの解除をテーマにした時空警察(タイムポリス)とボマー団に分かれて戦う正体隠匿/人狼系のボードゲームです。
元々はSWAT vs テロリストだったタイムボムが2017年アークライトよりリメイクされました。
ルールやコンポーネントが作り込まれており、人狼ゲームの入門としてお勧めです。
商品名 |
タイムボム |
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プレイ人数 | 2〜8人 |
プレイ時間 | 1〜30分 |
価格 | 2200円 |
対象年齢 | 10歳以上 |
ジャンル |
正体隠匿、人狼 |
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デザイナー | 佐藤雄介 |
イラスト | 326(ナカムラミツル) |
メーカー | アークライト (Arclight) |
発売時期 | 2017年 |
- タイムボムのお勧めな点
- タイムボムの概要と目的
- タイムボムの準備
- タイムボムのルール
- ゲームの終了条件
- 第3陣営のスパイについて
- その他の内容物について
- タイムボムの戦略とコツ
- タイムボムにお勧めなスリーブ
- タイムボムのレビュー
タイムボムのお勧めな点
ニッパーを持った人が次のカードを選ぶため、初心者も会話に参加しやすく人狼ゲームの弱点が見事に克服されています。
運要素が高めですが、逆に失敗しても運が悪かったと思えるため、正体隠匿/人狼ゲームが初めての方にお勧めです。
タイムボムの概要と目的
タイムボムは人狼系のゲームで時空警察(タイムポリス)とボマー団に分かれて戦うボードゲームです。
時空警察は誰が味方で誰がボマー団か推理し、場に複数ある「解除カード」を全て開けて爆発を阻止することが目的です。
ボマー団は時空警察にバレないように解除を妨害しつつ、たった1枚の「BOOMカード」を開けてタイムボムを爆発させることが目的です。
タイムボムの準備
プレイ人数に応じた「陣営カード」、「導線カード」、「解除チップ」を準備します。枚数は「説明書」または「サマリーカード」を参照して下さい。
今回は「4人プレイ」を例として説明します。
陣営カードの準備
「4人プレイ」なら陣営カードを時空警察3枚、ボマー団2枚の合計5枚用意します。使用するのは4枚のため、1枚余りが出ます。
導線カードと解除チップの準備
「4人プレイ」の場合は導線カードを「4人×5枚」の合計「20枚」準備します。「導線カード」 は全部で3種類あります。
「解除カード」と「解除チップ」はプレイ人数分、準備します。「BOOMカード」は常に1枚で、残りは「しーん…カード」で埋めます。
陣営カードを配る
「陣営カード」をよく混ぜて皆に配ります。各自、カードを見て自分の陣営を確認して下さい。余ったカードは混ざらないよう脇によけます。
陣営の確認が終わったら、各自邪魔にならない場所に伏せておきます。途中で確認したり、最後に正体を明かすときに使います。
導線カードを配る
「導線カード」をよく混ぜて、1人5枚ずつ配ります。配られたプレイヤーは他の人に見えないようカードの中身を確認します。
カードの中身を確認したら全てのカードを場に伏せます。順番は他の人が分からないよう適当に伏せて下さい。
旅行などで場所がない場合はババ抜きのように手持ちでOKです。ただし、人にカードが見えないよう気を付けて下さい。
開始プレイヤーにニッパーを
渡す
最近ニッパーを触ってない人が開始プレイヤーになります。初心者がいる場合、初心者の人にニッパーを渡すとゲームに早く馴染めます。
ニッパーを持った人がゲームを主導するので、ルールや進め方がよく分かります。以上で全ての準備が完了です。
タイムボムのルール
タイムボムは最大で4ラウンド行いますが、途中で決着が付くこともあります。ラウンドの手順は以下のように進めます。
①場の導線カードをニッパーで選択する
ニッパーを持った人が場に伏せてある導線カードの1枚を選択します。自分で伏せたカードは選択できません。
そのままだと運任せですが、全員に「解除カード」は何枚あるか聞くことができます。枚数だけで場所は教えてはいけません。
枚数が誰から引くべきかのヒントになります。ただ、答える人は嘘をついても構いません。ボマー団の人は積極的に嘘をつきましょう。
「BOOMカード」も持っているか聞けます。時空警察なら正直に答えて、ボマー団は「BOOMカード」を引いて欲しいので黙っていましょう。
皆の意見を参考にニッパーを持った人は切るカードを選択して下さい。
②選択した導線カードを
処理する
選択した導線カードを表にして処理を行います。この時、導線カードの種類によって処理内容が違います。
「解除カード」だった場合
時空警察の勝利に1歩近づきます。時空警察は人数分の「解除カード」を全て表にする必要があります。
「解除カード」を脇によけた後、解除チップを1枚裏返します。「解除カード」が何枚引かれたか解除チップを見ればすぐ分かります。
全ての「解除カード」を表にして、場に置いてある解除チップを全て「解除」にすれば時空警察陣営の勝利です。
「BOOMカード」だった場合
「BOOMカード」が表になった時点でゲーム終了です。ボマー団陣営の勝利となります。わりとあっさり引くこともあります。
「しーん…カード」だった場合
特に何も起こりません。 「しーん…カード」を脇によけた後、ゲームはそのまま続行します。
③カードが選択された人に
ニッパーを渡す
ニッパーはカードが選択されて表にされた人に渡します。ニッパーはカード選択権なので、できれば味方の陣営に渡したいです。
④人数分のカードが表になる
まで繰り返す
①〜③を人数分のカードが表になるまで繰り返します。4人なら4枚表になればそのラウンドが終了になります。
ラウンド終了後の処理
ラウンド終了後、このラウンドで表になったカードを除外します。裏向きの他のカードと混ざらないようご注意下さい。
皆の裏向きのカードを集めてシャッフルします。この時、表側が見えないように注意して下さい。誰が何を持っていたかは分かりません。
カードを再度皆へ配布します。1ラウンド目は5枚ですが、人数分のカードが除外されて2ラウンド目は1枚減り各自4枚になります。
ラウンドが進む毎に配られるカードは1枚ずつ減ります。前のラウンドで最後にニッパーを渡された人が次のラウンドの開始プレイヤーです。
4ラウンドでゲーム終了
ラウンドを繰り返して最大4ラウンドでゲームは終了です。場に人数分のカードが残ります。4人プレイなら場に4枚のカードが残ります。
解除カードが全て表にならず4ラウンドが終了した場合、「BOOMカード」が表になっていなくともボマー団陣営の勝利となります。
第3陣営のスパイについて
タイムボムには1枚だけ第3陣営のスパイが入っています。どちらかの陣営が強くバランスが悪いと感じたとき、バランス調整に役立ちます。
時空警察が有利な場合は時空警察を1枚スパイにしたりバランスを見て調整して下さい。警察が多数派になる方がゲーム性が崩れません。
スパイの勝利条件
ボマー団の勝利条件の「解除カード」が全て表にならず、「BOOMカード」も表にならずに4ラウンド目が終了したときスパイの勝利となります。
その他の内容物について
ストーリーカード
タイムボムにはゲームを盛り上げてくれるストーリーカードが入っています。写真はSNS公開用のカードです。
実際のカードには各ストーリーが文章で書かれています。エンディングは各陣営で勝った人が確認できます。
SNS公開用が入っているボドゲは珍しいですね
シャイなオオタさん
2人プレイの時、擬似的な3人目としてオオタさんを使用します。オオタさんが居なくても2人プレイは可能ですが、こういう細かい配慮がゲームを盛り上げてくれます。
ちなみにオオタさんの裏側にはゲームデザイナーのDr.SATOさんが描かれています。オオタさんに飽きた場合入れ替えて下さい。
タイムボムの戦略とコツ
誰が時空警察で誰がボマー団か推理しながらプレイしていきます。発言の矛盾だけでなく、場の解除チップと「解除カード」の宣言数がヒントになります。やってみると分かりますが、解除チップと「解除カード」の宣言数が中々一致しません。
次から各状況での戦略やテクニックを記載しますがあくまで参考と捉えて下さい。タイムボムはセオリー通りではない状況も結構あります。
時空警察の場合
人狼ゲームのセオリー通り、基本的には嘘を付く必要がありません。時空警察で嘘を付くと場が混乱する上に信頼されなくなります。
ただし、「BOOMカード」を持っていると宣言する場合は注意が必要です。ラウンドが進んで手札が3枚以下になるとボマー団から狙われます。3ラウンド目から自分のカードが選択されそうなとき以外は黙っていましょう。
ボマー団の場合
ボマー団が1人の場合
基本的に嘘を付かないと「解除カード」がどんどん表になります。大きな嘘はバレやすいため、微妙な嘘を混ぜて場をかき乱しましょう。
ボマー団が2人以上の場合
2人以上の場合はボマー団の戦略に幅が出ます。ボマー団は1人なら正体がバレても何とかなります。「解除カード」を2枚以上隠したり、「解除カード」が多くある場合に「BOOMカード」あるなど大胆な嘘で勝負に出たりできます。
1人が正直に話して信頼を得るのもありですが、全員で嘘を言った方が有利になりやすいです。ボマー団同士の嘘で場の解除チップと「解除カード」の宣言数が合ったりするからです。
ボマー団で嘘が苦手な人の場合
どう嘘を付いて良いか分からない人は「解除カード」がないときや「BOOMカード」を持っているとき、「解除カード」を1枚持っていますと言っておくと良いです。
1枚なら場の解除チップの数と大きく乖離しないため、正体がバレにくいです。
「解除カード」宣言が解除チップより多い場合
「BOOMカード」の場所が分かるとき
「解除カード」を多めに宣言している人の信頼度は少し低くなりますが、素直に枚数を多く宣言している人から選択する方が良いです。ただし、解除チップより宣言が2枚以上多い場合は慎重に相手を選んで下さい。
「BOOMカード」の場所が分からないとき
「BOOMカード」を持ったボマー団が「解除カード」を多く宣言していることを考えます。この時は少しでも信頼感の高い人を選択するのが無難ですが、状況的に警察不利なら「解除カード」を選択しに行くのもアリだと思います。
「解除カード」宣言が解除チップと同じ場合
「BOOMカード」の場所が分かるとき
色々なパターンがあり得るのですが、基本的には枚数を多く宣言している人から選択する方が良いです。ただ、信頼度が高い人から着実に選択していくのもアリだと思います。
「BOOMカード」の場所が分からないとき
かなり慎重にカードを選択する必要があります。場合によっては「解除カード」を引くことを諦めて信頼度が高いメンバーでニッパーを回し合って、次のラウンドに賭けることも考えねばなりません。
「解除カード」宣言が解除チップより少ない場合
「BOOMカード」の場所が分かるとき
「解除カード」の宣言している人の信頼度は少し高くなります。基本的には「解除カード」を宣言している信頼度が高い人から引きましょう。
「BOOMカード」の場所が分からないとき
信頼度が高い人が「解除カード」の宣言をしていれば、その人から引くのが無難です。信頼度が高い人がいない場合は「BOOMカード」を引く可能性があります。状況次第ですが、「解除カード」を宣言していない人から引くことも考えます。「解除カード」を隠している可能性が少し高く、隠れた「解除カード」を引けばその人が時空警察でないことが分かります。
タイムボムにお勧めなスリーブ
タイムボムのカード枚数
57mm×88mm:40枚
- 「解除カード」:8枚
- 「BOOMカード」:1枚
- 「しーん…カード」:31枚
63mm×88mm:25枚
- 陣営カード:9枚
- ストーリーカード:8枚
- サマリーカード:8枚
タイムボムのカードサイズ
タイムボムはカードはサイズが2種類あるので、ご購入の際は注意して下さい。
プレイによく使う「解除カード」などのサイズは「57mm×88mm」のユーロサイズの大きい方です。陣営カードやストーリーカードなどは「63mm×88mm」のレギュラーサイズです。
タイムボムは箱に余裕があるため、全てを分厚いスリーブとかにしない限り、スリーブを付けても箱に収まると思います。